インパルス 堤下

盛口満『僕らが死体を拾うわけ』(どうぶつ社 1994)
ブタの足の骨格標本のイラストが出てくる。トンソクを煮て作ったという。そういえば「光はトンソクが好き」と大江健三郎の文章で読んだような気がする。関係ないか。
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月刊「養豚界」の2001年1月号。
表紙は若い女性の姿。本文の「新春特別座談会、21世紀の養豚を支える新星たち」に登場する四人。この写真、不思議なことに四人とも不自然に両手を軽く丸く握っている。編集の指示だろうか。月刊「ドラえもん」ではなく、月刊「養豚界」なので、この手は豚なんだろう。うん?ザテレビジョンのレモンのようなものだとすれば、毎回登場する人物の手は丸くなっているのか?ちなみに表紙の四人、誰も太ってない。
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あ。思い出した。『小さな骨の動物園』(INAX 2005)の表紙の折り返しに、図ではなく写真が出ている。トンソク、じゃなくてブタの足の標本。