2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

モジリアニ

「好きな食べ物?バナナ」 ……という書き出しで始まるヤクザの回想録があったら、私は買うと思うなあ。 「座右の銘?そんなものはないよ。やくざは少し偉くなるとすぐに説教垂れたがるけどさ、ふざけるなって言うんだよ、人間のクズだからヤクザなんだろうが…

手塚治虫

「一番きつかったのは、昼は抗争で切った張った、夜は手塚先生のところで切った貼ったしたころかな。うん。スクリーントーン。そうそう、ブラックジャックのころね」 ……という書き出しで始まるヤクザの回想録があったら、私は買うと思うなあ。で、つづきはこ…

ジグザグジギー 池田勝

「ヤクザにとって一番怖いものはなんだと思う?警察?親父?義理?金?違うよ、怖いのはオバケ。あと妖怪。宇宙人も怖いな。光線出すし」 ……という書き出しで始まるヤクザの回想録があったら、私は買うと思うなあ。 で、つづきはこんな感じ。「河童?河童は…

元村有希子

「ぶったらブタに良く似てる。そう言って欲しくて、俺はずっとぶち続けてきたんだ」 ……という書き出しで始まるヤクザの回想録があったら、私は買うと思うなあ。 × × × 『理系思考』元村有希子(毎日新聞社 2007)に「日本の花は桜、鳥はキジ、蝶はオオムラ…

ウドム・テーパーニット

小学校教諭山谷倫太郎(34)は生徒の母親と問題を起こし、心に傷を負う。その傷を癒すために、10年前初めて担任を持った3年2組34人の生徒の、母親全員に会いに行くことにした。生徒には会わない。母親たちだけ。生徒にたまたま出くわしても目は合わせ…

カニグズバーグ

しずか「のび太さん、話ってなに?」 のび太「しずかちゃんが遭難したり、漂流したりしたら、身体のどこを……」 (前日のブログ参照) × × × アメリカの西部。道にぽつんとあるガソリンスタンド。「満タン」と声をかけた男に店員が空を見上げながら言った。「雲…

小山いと子

キンタマの話。 「山で遭難した私は死を感じながら金玉を握った。すると気持ちが落ちついた」。書名、すっ飛んでますけど、以前読んだノンフィクションにそうありました。「海で難破した私はただひとり漂流しながら金玉を握った。すると気持ちが落ちついた」…

カベルナリア吉田

カベルナリア吉田の『絶海の孤島』(イカロス出版 2012)が良かった。青ヶ島、悪石島、北大東島、父島などなどのルポ。たとえばこんな視点。イルカを見に来た観光客はそこにいる島の人は見えているのか?面白い。だからと言って「素朴で優しい島の人」がス…

天竺鼠

天竺鼠が好きだ。だから勝手に書いてみた。 × × × 川原「あなたは店員さん?お客さん?店員さん?お客さん?」 瀬下「店員です。ここの者です」 川原「あ、そ。私はお客さんを捜してます」 瀬下「え?」 川原「冗談だよ、イトーヨーカードジョーク、ははは、…

新田次郎

映画監督って、何度も同じ役者を使う人と、極力違う人とやりたいって人の二種類ありますよね。あれって「作家はエッセイでは本当の私を書かないが、小説には本当の私が出てしまう」ってのと繋がると思いませんか?私は繋がると思って、繋げようとしたんです…

モリナガ・ヨウ

歌丸「大喜利を始める前にみなさまにお詫びがございます。先月から座布団の受け渡しをフリスビー方式にしたところ、視聴者のみなさまからお叱りの手紙やお電話をたくさんちょうだいいたしました。「狙ったところに飛んでない」「角のふさふさが木久扇さんの…

麒麟の田村

歌丸「圓楽さんに座布団一枚」 山田「はーい、ただいま」 歌丸「あと、木久扇さんに、石油は見つかりましたか?って電報打って」 山田「はーい、ただいま」 × × × 藤沢周と藤沢周平。これって佐野洋と佐野洋子もあるんですね。今日気づいた。 × × × アパート…

土田世紀

木久扇「私たちはもういい大人でしょう。だったら量よりも質にむかうべきだな。量が多い方がいいって、学生相手の定食屋じゃないんだから」 圓楽「その話はいいって」 木久扇「だいたい座布団がたくさん欲しいって意味がわからない。たくさん積むとどうなる…

うすた京介

歌丸「山田くん、昇太さんに座布団一枚」 山田「はーい、ただいま」 歌丸「あと、木久扇さんを高速で回転させると、いつ座布団が発火するか調べて」 山田「はーい、ただいま」 × × × 町田にあった二の橋書店に行ってたころの話。そこから5分ぐらいのところ…

国枝史郎

黄色の背表紙の秋元文庫。うちのかみさんの本棚にも数冊あります。何十回もの処分の目をくぐりぬけて生き残ったのは、なけなしの小遣いから買った青春の書だからでしょうね。 『ボインでごめんなすって』(山中恒 絵、岩田ひろまさ 秋元文庫 1974)。これ…

デビ夫人

うちのかみさんは言い間違えを良くする。そのための専用ノートもある。昨日はデビ夫人をビデ夫人と言った。記録した。 × × × ネットで買った「少女ダイアリー 昭和3年」が届く。東京府下谷区(今の台東区北の方)に住んでいた小学校4年生(4月から5年生)の…

平田満

歌丸「山田くん、木久扇さんに座布団いち、いち、ちちちちちちちち」 圓楽「山田くん、救急車呼んで!」 山田「はーい、ただいま」 × × × 朝日新聞の母校群像記。神奈川県立小田原高校の7回目。井上加奈子って小田高出身なんですね。知らんかった。 あなた…

井上ひさし

歌丸「山田くん、もういいんだよ、もう座布団のことは忘れるんだ」 山田「はーい、ただいま」 × × × さらに名前のつづき。 泉谷しげる。梶原しげる。斉木しげる。松崎しげる。水木しげる。あの……、しげるって、平仮名率、高くないですか?違いますか? 高校…

ジグザグジギー

歌丸「山田くん、圓楽さんに座布団一枚」 山田「はーい、ただいま」 歌丸「あと、木久扇さん探してきて」 山田「はーい、ただいま」 × × × 昨日の名前の話のつづき。むかし室井さん(室井滋)が言ってたな。「私と泉谷しげると結婚したら、家に泉谷しげるが二…

ジョン・アップダイク

「ボインちゃんは死語でもボインは死語じゃないのでは?インドのバラナシだって、台湾の基隆だって、デンマークのビルンだって、ボイン、ボインボインで通じましたからね」 「山田くん、木久扇さんの座布団一枚とって」 「はーい、ただいま」 × × × 書店でも…

大竹しのぶ

歌丸「山田くん、木久扇さんに座布団一枚」 山田「はーい、ただいま」 歌丸「あと、私がいなくなった世界を思い浮かべて」 山田「はーい、ただいま」 × × × 朝日新聞の夕刊で大竹しのぶのコラムが始まった。写真も添えられている。カメラに向かって笑う大竹…

YOU(タレント)

歌丸「山田くん、木久扇さんに座布団一枚」 山田「はーい、ただいま」 歌丸「あと、なんだろう、自分でもよくわからないんだけど、山田くんの、その声とフレーズが好きって言うか、だから、もう一度聞きたい」 山田「はーい、ただいま」 歌丸「もう一度」 山…

都築響一

今朝の朝日新聞。「耕論」というオピニオンページのテーマが「ヒップホップ現代詩」。三人への聞き書き。そのひとりが都築響一。都築は、社会の底辺から出てきて何となく認知されるような、読み人知らずのすごい言葉があることを指摘する。その一つが暴走族…

ハライチ

昨日のブログの「こんばんは、森進一です」の続き(※先にそちらを)。 これってハライチでできるか? ハライチが好きだ。頼まれたわけじゃないが、書いてみた。ただし今回はちょっとだけ。 × × × 岩井「森進一さんってあいさつが一個しかないね、もっとあった…

森三中

森進一は必ず「こんばんは、森進一です」ですね。「おはようございます、森進一です」でもないし「こんにちは、森進一です」でもない。あるいは「こんばんは、森進一じゃな」でもなければ「こんばんは、森進一だよ」でもない。さらには「アロハ!森進一です…

谷川俊太郎

漫画家志望は『魔法使いサリー』を見るべきか? アニメの(昔の方の)サリーちゃんの最終回。学校が火事になる。サリーが魔法を使えば火事を消すことはできる。だけどそうすれば自分が魔法使いとばれて、大好きな友達よっちゃんやすみれちゃんとお別れしなくち…

池田敏春

突然、花村萬月の『父の文章教室』(集英社新書 2004)が読みたくなった。あれは傑作だ。ならばこのさい続けて小林恭二『父』(新潮社 1997)も読みなおしたほうがいいか。これもまた傑作だ。2点出したならもう1点か。娘が書いた佳作は腐るほどあるか…