2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

印税

今朝の朝日。漱石の孫、半藤末利子のインタビューが載っている。祖母、つまり漱石の妻鏡子の晩年について「印税がたっぷり入ると、豪遊するんです(略)気っ風がいいというか、お大尽なんです。もっとも著作権が切れた戦後は、つましい暮らしでした」漱石の思…

いいお顔をしてらっしゃる

清水眞澄『仏像の顔』(岩波新書)読了。モンゴル系は白人に比べて片目をつぶるのが苦手とある。なぜかは書いてないが。仏像の顔――形と表情をよむ (岩波新書)作者: 清水眞澄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/09/21メディア: 新書この商品を含むブログ (2…

きみは本当は良い子なんだよ

結婚の申し込みに行って、彼女のお父さんにあなたはなんて言われたいですか? 「きみは本当は良い子なんだよ」 × × × 青木美智男『小林一茶』(岩波新書)読了。著者は近世史家。一茶の俳句から文化文政時代を読み解く。句に出てくる蝦夷、おろしや、君が代、…

初めて会ったとき

取引先の部長と初めて会ったとき、あなたはなんて言われたいですか? 「野生爆弾のクーちゃんに似てるね」 × × × 朝日にロジャー・パルバースの記事。驚いた。『戦場のメリークリスマス』の助監督だったとは!野爆DVD in DVD出版社/メーカー: よしもとミュー…

燃えて燃えて

24日。仕事で神保町。数日前に108円で買った『火まつり』(山口昌男編 1985 リブロポート)が面白いので(中上健次と上野千鶴子の対談。掲載されてる写真、当たり前だが上野が若い)電車で読もうと思ったが、乗った途端、春の陽気で眠くなる。本を閉じ…

みんなおいで!

「頭がかゆい人、みんなおいで!」「……」「警戒しなくていいよ!掻いてあげるだけだよ!」「わーい!」 × × × ブックオフの新書の棚に見慣れない本が。『ヒラメキ・ノート』(テーマ・国立科学博物館)。博物館をうろうろしながら 書きこみする感じか。面白い…

文字化け

「文字化け」を江戸時代の人に伝えるのは難しい。どこから始めればいいんだ?山下洋輔の文字化け日記 (小学館文庫)作者: 山下洋輔出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/06/05メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 52回この商品を含むブログ (14件) を見るにほ…

捨てていく話

20年前に読んだ松谷みよ子の『小説捨てていく話』が異様な傑作だった記憶がある。小説・捨てていく話作者: 松谷みよ子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1992/11メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 65回この商品を含むブログ (25件) を見るにほんブログ…

泡沫候補

藤岡利充『泡沫候補』読了。マック赤坂の長男へのインタビューが面白かった。父に対する冷静な分析。そこからまた、そんな子どもを育てた父マック赤坂という逆算もしたくなる。(038)泡沫候補 (ポプラ新書)作者: 藤岡利充出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 20…

芸人永野

芸人永野が、腰をふりながら髪をかきあげながら「ゴッホよりピカソより普通にラッセンが好き」と言うのを聞いて、昔相原コージが「モンティパイソンよりドリフが好き」と言ってたのを思い出した。 漱石が生きていて「ラッセンが好き」と言ったら、言った途端…

中井久夫

今年はただで入手できず、神保町に行く機会もなかったので、切手同封で申し込んだ『月刊みすず 読書アンケート特集号』が昨日届く。さっそく中井久夫を探す。だが先生の文章は載っていなかった。私の「本の世界」―中井久夫コレクション (ちくま学芸文庫)作者…

見ている妻を見ている

蛇に睨まれた蛙を見ている妻を見つめる結婚23年目の私。【ノーブランド品】ゴム製ヘビのおもちゃ 小型ヘビ 深緑 本物そっくり 長さ約50cm出版社/メーカー: Toy Creaturesメディア: おもちゃ&ホビーこの商品を含むブログを見るにほんブログ村 にほんブログ…

顰蹙は売れないんですよ

新聞広告に『小学館 オックスフォード 英語コロケーション辞典』というのがあって、コロケーションってなんだろうと思ってたら『辞書の仕事』に出てきた。顰蹙は買うことができるが、売ることはできないように、ある語とある語が慣用的に繋がることを言語学…

男女の出会いが少なすぎる!

『おしえて!さかなクン3』読了。 チョウチンアンコウのオスはメスに噛みつき、そのまま体の一部を一体化させてしまうのだが、これって結局、「男女の出会いが少ないから」「一度見つけたら食らいついてついていく」って理由らしい。 ちなみにチョウチンア…

終わりなんとす

チェーン店系の古本屋だと「日本作家」の「ミステリ」の「文庫」は案外早く見つかりますね。これは「やっぱりミステリの文庫が一番売れてる」「ミステリだから読んだらすぐ売る」ってことなんでしょうかね。先日、沢村浩輔の『夜の床屋』が3冊も並んでいて…

バンドやろうぜ 第128回(最終回)

トラックに乗せられた牛が言った。「2年間楽しかったよ」ギターのタカシが言った。「俺も楽しかった」ベース(3代目)の沢くんが言った。「良い牛肉になれよ」ドラムの(2代目)高ちゃんも言った。「元気でな……あ、それは無理か」 トラックの運転手がクラクシ…

バンドやろうぜ 第2回

牛がボーカル、タカシがギター、ドラムが北山さんと決まった。「ベースはどうする?」タカシが言って、北山さんが答えた。「馬はどうかな?」牛が言った。「馬はちょっと」「でもベースうまいよ」北山さんが言うと、牛が笑った。「技術で勝負したいわけじゃ…

バンドやろうぜ 第1回

「一緒にバンドやらないか?」と飼ってる牛に言われ困惑する畜産農家の長男タカシ。「頼むよ、俺は2年後売られるんだろ?だったら気持ちよく市場に行きたいんだよ」タカシは決意し、バンドが結成された。つづく。Maikai マイカイ ウクレレ シースルーブルー…

ずるい

長男が冬虫夏草を見つけたと言う。ずるい。冬虫夏草生態図鑑: 採集・観察・分類・同定、効能から歴史まで 240種類作者: 日本冬虫夏草の会出版社/メーカー: 誠文堂新光社発売日: 2014/06/20メディア: 大型本この商品を含むブログを見るにほんブログ村 にほん…