2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

羊の木・サントラ・友達だから

高校時代からの友達、尺八の加藤秀和に『羊の木』の前売りを送るよと連絡したら、こんな返事が。「仕事で行った録音スタジオに『羊の木』のポスターがあって、この映画に関わったのですかと聞いたら、まさしく『羊の木』の音楽を担当したプロデューサーの緑…

ものすごく驚いたこと

昨日ものすごく驚いたこと。帰宅している長男に、ペニスの話をずっとしてて、「それ何の本から仕入れた?」と聞かれたので、翻訳本の書名を言うと、ああ、××さんか、この前会ったよと返事が。 『分裂病という名の幻想』読了。分裂病という名の幻想作者: 武田…

成功させた人

「古典を読むのは、それが書かれた日から現在までに経過したすべての時間を読むようなものだとボルヘスはいった」 今朝の朝日の俳句時評、恩田侑布子からの孫引き。小さな蕪村論。細い路地で語るような。 × × × 集英社で初めて世話になり、今も付き合いがあ…

嫌いな女芸人

『地上の飯』読了。ときどき若づくりの文体になり、安い。嫌いな女芸人はまずいないのだが、この著者が芸人だったらダメかもしれない。だけど俺の文章だって若い人が見たらきついんだろうなとも思う。地上の飯―皿めぐり航海記作者: 中村和恵出版社/メーカー:…

世界と僕のあいだに

『世界と僕のあいだに』読了。文が良い。原文が良いのか翻訳が良いのかたぶん両方。世界と僕のあいだに作者: タナハシ・コーツ,Ta-Nehisi Coates,池田年穂出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2017/02/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る…

運慶と一休

「タイムマシンで運慶のところに行き雪だるまを作ってもらう」と昨日書いたが、きっとそんなに面白いものはできないと思う。雪だるまはそういうものだし。でも一休さんが作ったら面白いかもしれない。 『つじつまを合わせたがる脳』読了。つじつまを合わせた…

運慶の雪だるま

タイムマシンで運慶のところに行き雪だるまを作ってもらう。 『介護するからだ』読む。介護の現場で頻繁に使われる「よいしょ」。その理由は?これってパンクブーブーの荷物を持ち上げるネタと同じ理屈だな。介護するからだ (シリーズ ケアをひらく)作者: 細…

イベリコ豚

『イベリコ豚を買いに』読了。ヨーロッパにはトンカツを揚げるための良いパン粉がない。スペイン人は野菜を食わない。イベリコ豚を買いに (小学館文庫)作者: 野地秩嘉出版社/メーカー: 小学館発売日: 2016/12/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を…

トークショー

昨日、銀座のアップルストアで吉田大八監督とトークショーをしました。来ていただいたみなさん、つたない話(監督じゃなくて私が)で申し訳なかったです。『青春』やらないで、打ち合わせノートをただただ読むほうが良かったかな。2014年7月9日。新宿。…

岩明均先生

岩明均先生と会う。『羊の木』面白いって。先生は忙しいのに試写会に行ってくれて鋭いコメントも出してくれて(HPにあります、ぜひ)、そのうえ、今本屋さんにある「アフタヌーン」2018年2月号(12月25日発売)の『ヒストリエ』連載ページの作者近況…

与えられた書

『共に生き、共に苦しむ』読了。読んで良かった。霜山にとっての白鳥の歌か。そしてこの本はまさに「与えられた」書。 [rakuten:bookoffonline:12541804:detail] にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村

『羊の木』って難しそうって感想を聞いたんですが、全然難しくないですよ。話はしごく単純です。パンフレットに私のインタビューも載ってますが、あれで理解を助けるなんてことはしないでいいですよ。そういうのがないとわからない作品を私たちは作ってない…

残り0秒 爆発します

爆発まで残り10秒、早くお年玉を投入して下さい、爆発まで残り8秒、早くお年玉を投入して下さい、爆発まで…… × × × 『「その日暮らし」の人類学』読了。「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済 (光文社新書)作者: 小川さやか出版社/メーカー: …

お年玉を下さい

「お年玉を私にも下さい!!」 × × × 『これからのエリック・ホッファーのために』読了。これからのエリック・ホッファーのために: 在野研究者の生と心得作者: 荒木優太出版社/メーカー: 東京書籍発売日: 2016/02/24メディア: 単行本(ソフトカバー)この商…

すごく面白いです

年始の挨拶で行った従兄の部屋に『人間失格』があったらしく、ちょいと読んだ次男が、帰りの車のなかで私に言った。 「人間失格って家にある?面白いじゃん、あれ」はい。あります。すごく面白いです。斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇 (文春文庫)作者:…

他の著書も読もう

『枕草子のたくらみ』これは面白い。他の著書も読もうと思った。枕草子のたくらみ 「春はあけぼの」に秘められた思い (朝日選書)作者: 山本淳子出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2017/04/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見るにほんブ…

二度泣きそうになった

『サルなりに思い出す事など』読了。とびぬけて面白い。生涯に一冊しか書けないメモワール。帯文が的確。「面白うてやがて哀しきヒヒとの日々(略)霊長類全員が可笑しくて愛おしくなる」笑ったし、二度泣きそうになった。サルなりに思い出す事など ―― 神経科…