2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ミギーを描いた岩明均の右手

約束の二時間前に行く。仕事して、本読んで、を繰り返し、川口有美子『逝かない身体』(医学書院 2009)をぐったりした気分で読み終えたところで、岩明きんちゃん均先生、定刻に現る。「いつもトイレをきれいに使っていただきありがとうございます」「こち…

熊の掌

「物事を否定的に捉えるのをやめる」というのもまた否定的。 × × × ある集まりで熊の掌を食べました。二度目。ずいぶん前に香港で一度食べたことがある。 案の定、右手がうまいか左手がうまいかという話になった。日本人は右がうまい、なぜなら蜂蜜をなめる…

荒俣宏『開かずの間の冒険』

「あなたはどんな大人になりたいですか?」 「総理大臣とすれちがったら、トイレをいつもきれいに使っていただきありがとうございます!と感謝されるような人になりたいです」 にほんブログ村 荒俣宏『開かずの間の冒険』(平凡社 1991)再読。荒俣が乱歩…

伊藤比呂美の『ヒストリエ』評

土下座をしていただくことになるので、膝が汚れても良い服装で来社願います。 にほんブログ村 読売に伊藤比呂美の『ヒストリエ』評。岩明きんちゃん均先生に「知ってるかもしれないけど」とメール。お礼の電話が来て、今週会うことになった。 × × × 伊藤比呂…

新婚さん、さようなら

『新婚さん、さようなら』って番組があったらとりあえず一回目は見ます。誰が司会をやるのか気になるし。 にほんブログ村 手のことが気になっていた。 甲野善紀と養老孟司の対談『古武術の発見』(カッパサイエンス 1993)を再読して、日本の繊細な技術の…

the noisy book

水曜日。友達が研修で東京へ出て来るというので、終ったあと、帰りの新幹線に乗るまでの時間、飲むことになった。 ならばと、かなり早めに出て初日の池袋古書市に寄る。「絶品のちちなめ、肉弾戦で大2枚」的な、夕刊フジとか内外タイムスとかに載ってる風俗…

『アーミッシュの赦し』(亜紀書房)

ドナルド・B・クレイビルほか『アーミッシュの赦し』(亜紀書房 2008)読了。 2006年、アーミッシュの学校で乱射事件が起きた。子供たち5人が死亡。だがコミュニティはすぐに犯人を赦すと発表した……。 書いたのがアーミッシュを研究する学者たちで、…

大空にはばたくも良し!はばたかぬも良し!

『大空にはばたくも良し!はばたかぬも良し!』最終回予告。 馬坂亜季子(新藤果林)の初フライトが決まった。それは小峠市太郎(雅城征二)が住むサンフランシスコ便だった。亜希子は友達米虫くるみ(斎藤ラスカル)からもらったモアイ像のぬいぐるみをかばんに忍…

松本人志 斎藤環 上野千鶴子

『松本裁判』(ロッキング・オン 2002)。 斎藤環が松本人志の心理テストをしてると知ってネットで注文した。主題統覚検査。絵を見て空想したことを松本が答えるのだが、斎藤が言うようにこれは松本得意の「写真で一言」と同じで(だからテストにこの検査を…

エリック・ゼムール『女になりたがる男たち』(新潮新書)

ツイッターを見たら、おすすめユーザーのところにピーウィー・ハーマンが出てきて驚く。こういうの疎いんですが、復活してんたんですか?見たらHPがあった。 http://www.peewee.com/ youtubeのも一つ貼っておきますね。 にほんブログ村 エリック・ゼムール…

グンマという名のアメリカバイソン

雨男とか雨女っているでしょう。曇り男、曇り女は気づかれにくいですね。 × × × 上野動物園のクマの冬眠について調べるためHPに行った。ニュース欄に、ガラパゴスゾウガメのカメ吉が上野に来て53年だと出ていた。53年! その同じニュース欄の2013…

天竺鼠 世界一面白い栗

今朝の読売の英語歳時記にchestnutが出てきた。栗。この場合のchestってなんだろう、あのチェストか、チェストはもともとクリ材だったのか?と思って調べたら関係ないみたい。語源は別のようです。でもいくつか知らんことが分かって楽しい。チェストナッツ………

渡辺照宏『死後の世界』(岩波新書)

渡辺照宏『死後の世界』(岩波新書 1959)を再読してたら、蚕が死に敏感で、ヨーロッパの蜜蜂と比較できるかもしれないと出てきた。 そこでちょっと考えたんですが、箒って、日本でもヨーロッパでも、特別な位置が与えられていますよね。となると電気掃除…

飛びながらキスをする

安富和男『害虫博物館』(三一新書 1994)を読んでたら蚊が飛んできた。間一髪つぶした。まあそれはいいんですが、蚊って奴は飛びながら交尾するので広い空間がないとできないんだって。そうか。たしかにそういう昆虫はたくさんいるなあ。しかし広くないと…

尾崎俊介 青木玉

二日続けて、読んでいる本に大島桜がでてきた。 ひとつは尾崎俊介の『S先生のこと』(新宿書房 2013)。先生の家には大島桜があった。 もうひとつは青木玉の『こぼれ種』(新潮文庫 2000)。桜もち、餡をくるんでるのは大島桜の葉。 にほんブログ村 「…

チョコもなかジャンボ 雨乞い 河合雅雄

吉川晃司って、若い人は知ってるのかな?チョコもなかジャンボの人。彼のヒット曲に「レインダンスが聞こえる」ってのがあります。河合雅雄が言ってたんだけど、突然どしゃ降りになったり、雷が鳴ったりすると、異常に猿(種類忘れた)が興奮して暴れたりする…

ゆっくりだ ゆっくりポケットからお年玉を出すんだ

「早く!」って言葉すごいな。 1、「お年玉をくれ!お年玉を!早く!」 2、「ブラジャーを脱がせてほしいの!早く!」 3、「マッチはいかがですか?マッチはいりませんか?早く!」 緊迫感が違いますね。脚本家のみんなはすでに使っているのかな? これに…

黒澤明はバイトしたかったのか?

黒澤明がアカデミー賞の特別賞を受けたとき、「ボクはまだ映画がよくわからない」と挨拶したのは有名な話だ。だけどその数年後に「俺は学歴がない、履歴書に書くことがない」と言ったらしい。うーん。川村蘭太の『黒澤明から聞いたこと』(新潮新書 2009)…

のび太の弟

「ドラえもん、僕、弟が欲しいよ!」 「むんむんむらむら!これをパパさんに飲ませるんだ。そうすると10か月後にきみはお兄さんだよ。妹だったらごめんね」 にほんブログ村 妖怪と幽霊の違いって、クイズになるぐらいいろいろ言えますよね。ところが昨日面…

出久根達郎 中谷宇吉郎 古書現世

全く新しい歯ブラシが誕生しました。試した歯科衛生士の方8割が、故郷や家族を思い、泣きながら歯を磨きました。 にほんブログ村 出久根達郎『日本人の美風』(新潮新書 2011)に「無名の志……中谷宇吉郎と奇妙な宿」という章がある。昭和20年3月、青森…

名取裕子 六角精児

30年ぶりで母校を見た。映像だけど。 TBSの『同窓会……有名人母校へ帰る』という番組。私より二年先輩の名取裕子と二年後輩の六角精児が高校へ行く。数学の中村先生が出てきて、おお!と思う。中庭の恐怖といって、昼休みをつぶしての応援練習が紹介され…

タモリ 永島慎二 須賀敦子

タモリ、ちょっと良い話。タモリのお父さんの趣味はフラメンコ。 × × × 『黄色い涙』(永島慎二 ドラマはテレビも映画も脚本は市川森一)にも出てきたモンテルランの「人生は人を欺かない」の意味がわからない。須賀敦子の『コルシア書店の仲間たち』のエピグ…

キングオブコントの天竺鼠の一本目の歌

キングオブコントの天竺鼠の一本目の歌が耳に残って離れない。 Alexandra StanのMr,Saxobeat http://youtu.be/lAhHNCfA7NI 川原は、瀬下に一言も口を聞かせないバージョンも考えたかもしれないな。無理だと判断したのか。 瀬下をプロポーション抜群のダンス…

多田道太郎

昨日のカミさん。 「今日は何曜日だっけ?金曜?」 「違う。明日が金曜」 「じゃあ火曜日か」 「木曜日だ!!」 × × × コントとかにあるけど、ヒゲをはやした弁士が演台でエヘンとかオホンとか咳払いをする光景があるでしょう。あれって邪気を払うって意味が…

川口有美子『逝かない身体』

「あそこのカレー屋すごいよ。チクワの代わりに肉が入ってるぜ」「チクワ?」 × × × 仕事完敗。乾杯!の予定だったのだが。 そのまま高田馬場に行き、穴八幡の古書市。川口有美子『逝かない身体』(医学書院 2009)が安かったので買う。買ったのはこれだけ…

かとうちあき 『野宿入門』

かとうちあき『野宿入門』(草思社 2010)。外でなく蒲団で読了。 へたれなようで実はずうずうしい。いや、ずうずうしいが大前提だからこそのへたれか。そんな感じで野宿してごらんと著者は言ってる(ような気がする)。 文章がいいですね。文章もまたへたれ…

海文堂 中井久夫 ゴダール

神戸の海文堂が閉まると聞いて、自分にとってなくなって困る本屋はどこか?と考えた。すぐに地元のブックオフだなと思う。もうずいぶん昔、カミさんと散歩していて、新しい店を作ってるのに出会った。ちょうど看板を建てるところで、そこにはブックオフの文…