2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

持ち重りする睾丸

久しぶりに金玉について読んだのでご報告します。 古い「考える人」(2003 冬号)をぱらぱら読んでたら、望月通陽が「遺跡と睾丸」と題してエッセイを書いてました。ローマのパラティーノの博物館にあったヘルメスの彫像。その股間に「たわわに持ち重りす…

岡田慎一郎『古武術あそび』

岡田慎一郎の『古武術あそび』(NHK出版 2007)再読。 キツネさんの手とは。ぎゅっと握って相手を引っ張っても、なかなか相手(人間でも物でも)は動かない。しかし握るのを、指五本全部でなく、中指と薬指(影絵のキツネの形に近い)だけにすると、不思議…

西園寺マキエ『稼がない男』

西園寺マキエ『稼がない男』(同文館 2013)読了。 年も近いし、同業だから、興味深く読んだ。だが少し違和感がある。 これって実際の話だよね。てことは、作中、何人かの人物に関して、そういう書き方でいいの?って疑問に思えた。書かれた当人が読んだら…

AGAのCM ラバーガール

ラバーガールが好きだ。 勝手に書いてみた。 × × × 飛永「パジャマをお探しですか?」 大水「そうなんですよ。今度彼女が初めて家に泊まりに来るんですよ。だから新しいのを買おうかなって」 飛永「なるほど。それはおめでとうございます」 大水「あ、良かっ…

静かに行けよ ベビーカー

ベビーカーを買うことが出来なった母亜希子と、乗ることが出来なかった息子孝雄。あれから50年。73歳の亜希子は50歳の孝雄を新品のベビーカーに乗せ、あの頃自分たちを笑った人々を訪ねて回る。生きるってなんだ?73歳ってなんだ?50歳ってなんだ…

磯前順一『ザ・タイガース 世界はボクらを待っていた』

「オリンピックは参加することに意義があるんです。おおいに楽しんできて下さい」 「会長、そちらの選手は選に漏れた方です」 × × × 日本の古本屋メールマガジンの著者自評に『ザ・タイガース、世界はボクらを待っていた』 (集英社新書 2013)があった。…

堀井憲一郎『かつて誰も調べなかった100の謎』

堀井憲一郎『かつて誰も調べなかった100の謎』(文藝春秋 2013)読了。 感心したり、うなったり、ほほおと言ってお茶を飲んだり、そのお茶をぶはははは、ごほっごほごほと咳込んだり、そりゃもういろいろしました。なんせ分厚いんだもん。でも分厚いの…

倉田保雄『女王陛下の英語』

『職業治験』の話をカミサンにした。「入院中は水と麦茶しか飲めないんだって、お茶はない」「ああ、カフェインが出ちゃうからね、その点、麦茶は大豆だから」 麦茶は麦だと思う。 × × × 倉田保雄の『女王陛下の英語』(講談社新書 1994)読了。 パブの経…

吉野弘 パンツエッタ・ジローラモ

スティーブ・マーチンは人格者ですよね。トム・ハンクスもそうです。そして互いに尊敬してると言う。でも万が一、「なにすんのよ!スティーブのバカ!」「キー、トムが先にやったんじゃないの!」と口げんかが始まったら、私は仲裁しようと思ってるんです。…

石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』

イタリア料理を最初に日本に伝えたのはパンツェッタ・ジローラモだというNHKの歴史番組を作る夢を見た。 × × × 石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』(講談社新書 2000)再読。 裏表紙に著者の写真が出ている。化粧の有無を確かめてしまう…

黒田龍之助『ぼくたちの外国語学部』

外国語学部という書名に魅かれて買った。想像した内容と違う。裏切って面白い。いや、まさに正面から堂々と描いてる。これってある意味奇書ではないかしら?(奇書はいつも誉め言葉)。だって大学の先生が何人かの教え子のことをびっちり書いてるんですよ。も…

手塚正己『警備員日記』

手塚正己『警備員日記』(太田出版 2011) ノンフィクションと思って買った。小説だった。小説も大好きだが、ちと不安を覚える。そっちが当たった。ほどよく人物が配置され、作者の手が見える。だから怖くない。事実をもとにしてるわけだから、ごつごつと…

グレゴリ青山の『グだくさんのグ!!』

グレゴリ青山の『グだくさんのグ!!』(メディアファクトリー 2013)を買って、喫茶店で読んでたら、79ページのとこでコーヒーを吹きだしそうになる!グレちゃんが子宮筋腫の診察を受けに大学病院に行って、内診した医者に言われるところ。医者は青ざめ…

八雲星次『職業治験』

八雲星次『職業治験』(幻冬舎 2013)読了。 「治験で1000万円稼いだ男の病的な日々」。まだ開発段階の「新薬」を飲んで飲んで飲みまくり…。その薬のデータを取るために採血の連続。治験歴7年、トータル入院日数365日、採血数900回。報酬金額1000万円。割…

ジビエ 和牛

子供にジビエ料理の話をした。そこから趣味としての狩猟へ。「このごろは猟銃を持つ人が少なくなって猟友会も高齢者ばかりらしいよ」するとカミさんが口をはさんだ。「今の人はそうかもね。人を殺すのには抵抗があるんでしょう」 あの……、猟友会の方も人を殺…

横山光輝『バビル2世』

大学時代の友達から以下のメールがきました。 「バビル2世の敵って、なんとか中華菜館のマネージャーみたいだとは思わない?」 なるほど。たしかにそうかも。 「薬膳スープがおススメですよ。こんな大きな鍋で煮るんですよ」と言ってる感じがする。 (絵はカ…

野見山暁治 加藤周一

平凡社の雑誌「こころ」vol.5(2012)を読む。 「海を渡った剣客」と題して野見山暁治が加藤周一のことを書いている。パリで加藤に会った野見山は食事に誘われる。メニューを選んだ加藤は「スープもサラダも肉も全部一緒に持ってきてくれ」とギャルソ…

あとがき

あとがき。今回20冊目の著書となる。取材は斎藤田太郎氏に世話になった。それだけでなく、肩も揉んでもらったし、休み時間には何度となく牛乳とアンパンを買ってきてもらった。眠れないときは絵本も読んでもらったし、添い寝もしてもらった。心から感謝し…

シチリア・マンボ

鼻歌を聴かれるのは恥ずかしい。 靴ひもがほどけて、鼻歌を歌いながら結んだ。すぐ脇の木の茂みに、しゃがんで草をむしってる人がいた。それだけでも恥ずかしいのに、歌っていたのはでたらめな歌。シチリア・マンボだった。なんだよ!シチリア・マンボって!…

石井てる美『私がマッキンゼーを辞めた理由』

石井てる美『私がマッキンゼーを辞めた理由』(角川書店 2013)読了。 マッキンゼーについて調べてたら、こんな本があることを知った。著者(女性)はマッキンゼーを辞めて芸人になる。 文章に笑いがまったくない。芸人の匂いもしてこない。そこが狙いなのか…

風呂上がりのバンジー

バンジージャンプソングを歌わせたら右に出る者はいない寸田山かおりが、大空に羽ばたくように歌います!『風呂上りのバンジー』。 風呂上りのバンジージャンプ 大好きだったあの人、あの人はもういない 風呂で亡くなったんじゃない バンジージャンプで亡く…

サヨナラダケガ人生ダ

高橋輝次『ぼくの古本探検記』(大散歩通信社 2012)読了。 普段はどこでいくらで求めたか書かないが、この本にならって書く。飯田橋ブックオフで半額で買った。 林芙美子が出てくる。そういえばちょっと前に友達と話題にしたなあ。井伏鱒二の有名な訳詩、…

能ある鷹の人

能ある鷹は爪を隠す♪頭のイイ奴はバカのふりをする♪ ……と歌ってるおっさんがいた。公園。ビール瓶をマイクにしている。ときどき瓶の口を吹いてブオオオと鳴らす。「汽笛でーす!ステキでーす!」うーん。やはり能ある鷹の人とみなすべきなのか? にほんブロ…