2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

つっこみがボケてどうすんねん

一昨日の読売かな?サンヤツが経済特集だとは言っても4つがピケティ関連。 去年の月刊文藝春秋11月号、レッツゴー3匹のリーダー正司が認知症になったという記事とインタビュー。「つっこみがボケてどうすんねん」。 アパートの手前の家の庭にスイセンの…

岩明均の描く動物

岩明キンちゃん均先生の描く犬や蛇や馬は、登場人物とはまったく違う描き方をしますが、あれって、漫画家のやり方としては他に類をみないほど特殊ですよね。普通はすべてのものを一つの世界に閉じ込めよう、制御し、統治しようとするんだけど、岩明キンチャ…

ミミズは泥をしぼりだしたあとで

ちょっと前の読売の夕刊に、おおひなたごうの『目玉焼きの黄身いつつぶす?』が紹介されてたけど、部屋の隅の積みあがった雑誌をがさがさやってたら月刊たくさんのふしぎ2007年8月号『モグラの生活』(飯島正弘 文・写真)が出てきて、こんなの買ったか?…

椎名誠『ぼくは眠れない』

椎名誠の『ぼくは眠れない』読了。不眠症の記録。 シーナを読むのは何十年振りだろうか?閉塞的な場所もダメでホテルに泊ると窓が開かない場合が多いから、そのときはドアを開けて寝たという。ぼくは眠れない (新潮新書)作者: 椎名誠出版社/メーカー: 新潮社…

漫画家に聞いた

この前、漫画家に聞いた。原作をもらって一番描くのが嫌だなあというのはなに?自転車という答えが返ってきた。なるほど。じゃあ今度競輪書くよ。と言ったら、競輪はまだいい、いやなのはママチャリ、前と後ろ、カゴが二つあったりしたらもう大変。なるほど…

本棚マニアのみなさんへ

ムーチョの意味って何だっけ?と調べてたら、カラムーチョにたどり着き、30周年と知った。カラムーチョ30周年おめでとう!このキャンペーンに池田清彦先生が登場している。先生がカメムシ味のカラムーチョを作れ!作れば俺は食うね!とインタビューに答え…

こんなに安かったっけ?

銀座松屋の古書市に行ってそのあと「書肆 逆光」に初めて訪ねようと思ったが、ノルマ終わらず、直接神保町へ。行きの電車で評判になってる『その女アレックス』(文春文庫)読了。古書会館の趣味展で『回想の寺田寅彦』(小林勇編・岩波書店・1937)を買う。…

さらに昨日の続き

ものすごく売れてる漫画って、真似できないと思うけど反対ですよね。むしろ真似しやすい。だって万人に理解できてるわけだから。言っておきますが内容の話じゃないですよ。海賊の話を描けと言ってるわけじゃない。内容をとっぱらった構造とかリズムとか登場…

昨日の続き

昨日の続き。 「そもそもオリジナルなんてないんだよ」という言い方もありますが、まさにこの文章こそステロタイプでオリジナルがなくて、自ら体現してますね。そういう意味では間違ってない。 作品を作るというのは「そもそもオリジナルなんてない」という…

私も漫画家志望だったから

私も漫画家志望だったから、漫画家志望の人のブログは愛情を持って見てるつもりだ。だけどこの前「私の感性は人と違ってる?」というブログを読んで「それはいくらなんでも」と思ってしまった。ブログ主は14歳ではないようで、だったら普通は「私の感性って…

『ドミトリーともきんす』

下北とか高円寺とかに住んでいる人なら、古本屋でとっくに見つけてるんだろうが、ようやく高野文子の『ドミトリーともきんす』(中央公論新社 2014)を3割引きで入手。昔、中谷宇吉郎を題材にして漫画の原作を書いたが、久しぶりにエッセイ集を再読したく…

耳障りな音

アパートから家に戻る道で、キュインキュインと耳障りな音がする。なんだろうと思ったら、土を掘るミニショベルカーが出所だとわかった。アームが動くたびにキュインキュイン鳴っているのだ。単純に調子が悪い感じ。「油を注せ!」って感じ。操作してる本人…

増補改訂版よりその前

図鑑は最初の版より増補改訂版が価値があるわけですが、このまえ見てきた千葉の図鑑展で、「……は改訂により、エッセイ的な文章はすべてカットされた」とあったので、ほほうと思い、前のを探して買ってみた。うん。面白い。量もたっぷりある。文章にべらんめ…

NHKのコミケ

カミさんがNHKのコミケについての番組を録画したものを見てた。そのとき私は本を読んでたのだが、第一回目の様子というナレーションが聞こえ、慌ててそこだけ巻き戻して見せてもらう。写真があった。おお!客である私がいるんじゃないか?と必死で探した…

初めての精子

フェルメールの「天文学者」が今年の二月に国立新美術館に初めてやってきますが、昨日読んでた矢沢潔の『日本人の精子力』(学研新書)にいきなりこの図版が出てきて、精子を初めて見た男、レーウェンフックが絵のモデルと出てた。フェルメールの友人だったら…

知らない人からもらった

午後9時過ぎ、映画館の前で若い女の二人組に声をかけられる。「チョコレートどうぞ」「え?なんで?」「キャンペーンです」明治の板チョコ。思わず受け取ってしまうが、キャンペーンという言葉に、もう一人の女がゲラゲラ笑った。そう。おかしい。チラシ一…

火の玉の正体

安富和男『虫たちの生き残り戦略』(中公新書 2002)読了。 「火の玉、網で捕まえた。それはユスリカの群れ(蚊柱)。ユスリカ細菌(発光バクテリアの一種)に寄生されたユスリカは光り病を発し、青く光る」虫たちの生き残り戦略 (中公新書)作者: 安富和男出版…

松井正文『カエル 水辺の隣人』

食卓に出たタラバガニ。フジツボがついていて長男が盛り上がる。フジツボのプチ講義を受けた。 松井正文『カエル 水辺の隣人』(中公新書 2002)読了。 こんな一文があった。たとえば田に水の入る時期が遅くなったために、それまで保たれていたトノサマガ…