角山栄

「ぼくが落としたのは鉄の斧です」
「正直でよろしい。お前にはこの金の……あ、一人1回までなんだけど」
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カマドウマって、私の覚え方がまちがったのか、カマ・ドーマって言ってしまう。マラドーナみたいな。でも語源的にはカマドの馬だから、カマド・ウマなんですよね。どうでもいいですね。
ネットで検索すると、好音性質をもっていて音のするほうに寄って来るとある。本当か?雑学的な文章には出てくるが、学者の書いたものは見つからない。長男に聞くと好音性のことも、あやふやな話らしいことも知っていた。
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『時計の社会史』角山栄(中公新書・1984)を再読。
18世紀にはすでに時計は憧れの品物だった。だがその指し示す針はバラバラ。なぜなら標準時がなかったから。地方によって違うし、持ってる人間もだいたいで合わせていた。
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標準時が作られたのが1880年。これ、鉄道の知識がある人ならわかるが、すでに鉄道は走っていた。つまりそれまでは鉄道の発車時刻も適当で、そのせいで事故も多かったらしい。