『山本周五郎戦中日記』
『山本周五郎 戦中日記』(角川春樹事務所 2011)読了。
山本周五郎の作家評、作品評が好きだ。今回も一葉の的確な評が出ている。
× × ×
いろんな読み方が出来る。戦争中の生活記録。交友録。国家主義者としての周五郎。家族愛。だが私は受験生のような自分にはっぱをかける周五郎が面白かった。直木賞候補を辞退する作家の地位を持ちながら「周五郎、がんばれ」とか「しっかり周五郎」とか、自分を鼓舞する言葉が実によく並ぶ。実際、仕事量は多い。しかしそれでも「仕事だ仕事だ」と結んだ日の翌日、「仕事せず」とあると、ちょっと安心する。
- 作者: 山本周五郎
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2011/12
- メディア: 単行本
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