午後1時、星のない牛丼
牛丼を食う。隣に、半分食べさしのまま、居眠りしている初老のおっさんがいた。セーターに毛玉が見事にびっしりついてる。と思ったら、おっさんが目を覚ました。「ブルゴーニュの三ツ星レストランで飯を食ってる夢を見た」「……」「ここはどこ?」「横浜の吉野家です」「星いくつ?」「ゼロです」おっさんは自分の目の前にある牛丼を見ている。「もう食べる気がしない。キミ、食べる?」「いりません」「そうか。そうだろうな。実は夢でも断られたんだ。今何時?」「午後1時です」
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