『言葉と脳と心』

山鳥重『言葉と脳と心』(講談社新書 2011)読了。
脳の右半球(言語をつかさどるほうじゃない方)を損傷する(脳出血とか)と、饒舌多弁になることがあるらしい。といってハイになってるわけではなく、むしろ表情もなく自発的でもない。山鳥はこの饒舌を「右半球の問題を言葉でごまかしるのではないか」「あるいは右半球の欠如を言葉で穴埋めしてるのではないか」と推論する。これはとても面白い指摘だとは思うのだが、この多弁、不思議なことに夜間に多くなる。それについては山鳥は言及をしていない。しかしここにこそ、「人間にとって言葉とはなにか」を解くカギがあると思うのだが。

言葉と脳と心 失語症とは何か (講談社現代新書)

言葉と脳と心 失語症とは何か (講談社現代新書)


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