春日武彦『臨床の詩学』
春日武彦『臨床の詩学』(医学書院 2011)読了。
統合失調症は医師にとって魅力的だという。それは治療にダイナミズムがあるからではなく、大きな治療成果が得られるからでもなく(それもあるだろけど)、統合失調症そのものが魅力的なのだという。
なるほど。境界例や躁鬱病は言ってみれば部分の病かもしれない。誰でも躁の時間もあれば鬱の状態もある。それが過度か否かだけのことかもしれない。
だが統合失調症は人間の根源の病で、「人間とはなにか?」を解けと要求してくる。たしかにこんな魅力的な問いはない。
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