手塚治虫と大友克洋

不慮の事故に会う高校生。だが奇跡的に息を吹き返す。しかしそこにいたのは手塚治虫だった。手塚治虫はすぐに24ページ描き、知り合いの編集に会いに行った。だがすでに手塚を知ってる編集はいない。持ち込み扱いで新人の編集に見てもらうと「アイデアはともかく、絵が手塚先生のまんまパクリだね」と言われる。「パクリじゃない!ボクが手塚なんだ!」そんなことを高校生に言われても信じるわけない編集者。手塚はがっくりと肩を落とし出版社を出る。するとひとりの男が通りかかる。手塚が叫んだ。「大友くん!」そう、それは大友克洋だった。手塚は原稿を見せた。大友は驚く。「この絵は間違いなく手塚先生!」「そうなんだよ、大友くん。なにが一番うれしいって、丸がまたきれいに描けるようになったんだよ」「良かったですね、先生」「うん、ボクはまた描きますよ、そして手塚漫画賞をとる!」
このあと手塚は田中圭一のところに行き田中を2時間問い詰めた。内容のことではなくて絵についてだった。「ボクの絵はもっとうまいですよ」

奇子 1

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