皮を剥がれた兎の肉とカマキリの絵

この前買った芸術新潮(1998、3 土方巽特集)に、ギュンター・グラスの水彩画が載っている。この時点で彼はナチス親衛隊だったことを隠してたわけだが、わかってから見てしまうと、すでにここで告白してるようにも見える。題材が、皮をはがれた兎の肉やカマキリなどだからだ。
とは言っても、だからどうだということではない。そこに秘密を見てしまうのは私の問題で、「秘密を持っている者は、どこかで自らバラそうとするだろう」「それを見せるのにもっともふさわしいのが絵だ」と私がステロタイプに思ってるだけだからだ。


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