当然の報いというべきか

前にも書いた、モデルのエリザベス・エレノア・シダルについて出ていたので、西岡文彦の『絶頂美術館』を買った。夫の画家ロセッテイの悪行がさらに書かれていた。ロセッティは未発表の詩の草稿を鎮魂の意図でエリザベスとともに埋葬した。ここまではいい。だがその7年後草稿が欲しくなり墓を暴いて取り戻したという。草稿は虫に食われひどい匂いがするが、墓に戻そうとはせず、それをもとにロセッテイは詩集を出した。だが数週間後、ロセッテイは精神に異常をきたす。西岡は「当然の報いというべきか」と書いている。

絶頂美術館―名画に隠されたエロス (新潮文庫)

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