けいべつされていた

ブログ「いつまでも生きていたい日記」11月8日で『すばらしきかな人生 まさみ』の感想をいただく。また横浜六角橋の古本店ツイードブックスで行われたドジブックスのイベント「ひとつき十冊」でも取り上げて下さったようだ。本当にありがとうございます。私は日記が好きでいろいろ読んで来ましたが、とにかく「いつまでも生きていたい日記」は群を抜いた面白さで、普通面白いと世間で言われる日記は、日記でなくてもいい面白さか、あくまで下世話な面白さか、そうでなければ「つまらないから面白い」的な面白さのいずれかなのですが、「いつまでも生きていたい日記」はそれらすべて含んだ日記になっていて、普通の書き手は決してそれらを一緒にしないよう排除するわけですが、「いつまでも生きていたい日記」は見事に強い意志を持って平然と取捨選択をしていて、それこそが「他に類のない」特別な日記になっているわけです。取捨選択は見えないようになってますが、でも毎日読んでいると見えるようにもなっていて、おそらくはそこを楽しむのがこの日記の正しい読み方なのでしょう。当然のことながらこの取捨選択こそ文学なわけですが。
http://nemurico.exblog.jp/
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藤田五郎の『ドイツ語のすすめ』読了。
「実際の会話が出来る人は、どちらかというと、通弁とか、波止場人足とか言われて、けいべつされていたものです」
すごいね。これ。実は初版は1964年。私が108円で買ったのは1991年の57刷。改訂なしで来てる。

ドイツ語のすすめ (講談社現代新書 26)

ドイツ語のすすめ (講談社現代新書 26)


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