天ぷら屋のおやじの声色

集英社文庫の『遠野物語』再読したくて買う。カバーがどうにも趣味ではないが、家にあるのは字が小さい水色の背の角川文庫で、大きい字で読みたかったのと、解説の中沢新一も読みたかったので買う。て偉そうに書いたが108円だ。献辞が「この書を外国にある人に呈す」。献辞のことは中沢も書いていたし、※印のついた語注にも「この物語はもうここから始まっている」とある。
解説の中沢は、(いや、解説ではなくて「鑑賞」だった)、鑑賞の中沢は「大学生のころフィールドワークで甑(こしき)島に行き、そのときリュックのなかに遠野物語があった」と始めている。甑島といえば、今やってるテレビの『ボンビーガール』でロケしてるところか?
角川文庫の柳田國男はどこかの古本屋でたしか3冊100円(200円か?)でほとんど全部が並んでいて、選んで6冊買った記憶があるのだが、それがどこの古本屋だったか覚えていない。
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昼飯を食べながら、『いつまでも生きていたい日記』がいかに優れていておもしろいかをカミさんに力説する。天ぷら屋のおやじの声色まで使ってしまった。声色(こわいろ)。ふふふ。物真似ではないな。やっぱりここは声色だなあ。

遠野物語 (集英社文庫)

遠野物語 (集英社文庫)


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