中年。色っぽい。名前だけ。

次男の弁当。カミさんはサンドイッチを作った。合わせて自分たちの昼食の分も作ったので、「だったらそれを持って外で食おうか」と出かけることにする。12時にアパートから家に戻り、市内の運動公園。そこの駐車場に車を止めて、脇の、川が見えるように置かれた石の椅子で食べる。川で魚が跳ねる。「くちぼそ?」とカミさんが言う。でかい鯉がいっぱいいて、こういう場合色の鮮やかなのが混じってるものだけど、それはいない。があがあとカモもこちらに泳いで来た。鳩も飛んできて、セキレイも、スズメも来る。カラスは鳴いたがこなかった。水筒の珈琲が熱くて美味しい。食べ終えて近くのブックオフに行き、1時間ほど。気になっていた久坂部羊の『ブラックジャックは遠かった 阪大医学生ふらふら青春記』が108円の文庫の棚にあり買う。(あとで気づいたが今年の2月発行。もう108円に落としてる?)それだけでは満足できず、それがわかったのか「このまま帰る?」とカミさんが言うので、帰り道にあるブックオフにも寄る。バーコードのない文学関係が200円で結構ある。まあいろいろで7冊。二階堂正宏の『恩讐の彼方に』も買った。「××へ」とサインと絵が添えられている。絵は女性がマイクを握ってカラオケしてるところ。どうやら本を送った相手の似顔絵のようだ。中年。色っぽい。「××へ」の献呈は「××さんへ」でも「××ちゃんへ」でもない。××。名前だけ。帰りの車のなかでもコーヒー飲む。全然冷めてない。熱くて美味しい。

恩讐の彼方に

恩讐の彼方に


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