東京物語

カミさんに山田太一の『東京物語』評について話してたら、あれは最初から最後まで戦死した息子の話なのだと突然気付く。生きてる子どもたちを見て親が心の中で思うのは、死んだ子どものことだろう。そう考えると、冒頭の近所のおばさんの台詞からそれは描かれているとわかる。最後、妻が亡くなることは哀しいが、あの世で息子と会っているだろうと思えば、それは辛いことだとは言えない。舞台を尾道にしたのもそのせいか。


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