エマニュエル・リヴァ

エマニュエル・リヴァ
『HIROSHIMA 1958』
(写真 エマニュエル・リヴァ 編集 港千尋、マリー=クリスティーヌ・ドゥ・ナヴァセル インスクリプト 2008)
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一昨日は「あれ?これって、こんな昔からあるんだ?」となぜか二度も思った。
一度目は百輭。『百鬼園日記帳』(ちくま文庫 2004)をぱらぱら見てたら、「インフルエンザの予防の注射をしてもらう」とある。大正九年一月十一日の日記。
二度目は『HIROSHIMA 1958』。これは映画『ヒロシマ・モナムール』(邦題『24時間の情事』)の主演女優エマニュエル・リヴァが、クランクイン前に自身のカメラで撮ったヒロシマの写真集(ならびにその事情やインタビューなど)。そのなかに不二家のペコちゃんが写っているのだ。(ただしこれはスクリプトのシルヴエット・ボレロが東京で撮ったもの)日時は1958年8月27日か28日。店の店頭にあるペコちゃんは右手に虫網を持っていて、左手はしゃがんだリヴァが握手している。
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蛇足だが昨日新聞を読んでたら『愛、アムール』(監督・脚本 ミヒャエル・ハネケ)の広告が。オスカー像とともに「アカデミー賞外国語映画賞受賞 史上最高齢主演女優賞ノミネートエマニュエル・リヴァ」の文字。そしてそこには美しいリヴァの横顔が。広島から55年。これもまた愛の映画らしい。ただし相手は岡田英次ではなく、ジャン=ルイ・トランティニャン