池田敏春

突然、花村萬月の『父の文章教室』(集英社新書 2004)が読みたくなった。あれは傑作だ。ならばこのさい続けて小林恭二『父』(新潮社 1997)も読みなおしたほうがいいか。これもまた傑作だ。2点出したならもう1点か。娘が書いた佳作は腐るほどあるからここはやはり息子か。ならば金田一春彦の『父、京助を語る』(教育出版 1977)にしよう。これも傑作。
今朝、池田敏春監督の夢を見た。それで連想したのか。監督は生前と同じようにいきなり電話してきて、不機嫌そうにホンを直せと言う。慌てて行ったらすでに改訂が50稿だった。
今初めて気づいたづいたんだが、監督って山形弁が一つも出なかった。なぜだろう。名前に「春」があるのはもちろん前から気づいている。「杜子春って言われました?」「言われたなあ、思い切り」
そういえば今日昼間カナヘビを見た。毎年必ず見る坂道の脇の草むらで丸々と太った今年最初のカナヘビ。春だ。