丸谷才一

あそこの店、味落ちたね、と言われる以前にウチは最初からまずいですから。
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高島俊男は博覧強記の人だと思ってたんだけど、丸谷才一の『綾とりで天の川』(文春文庫 2008)で解説を書いていて、自分と丸谷の知識の量は蚊の卵と怪鳥の卵ほども違う」と謙遜し、まあそれはいいんですが、その続きに「ストーンヘンジというのが出てきたが聞いたことがない」とおっしゃる。え?ストーンヘンジ知らないの?と驚き、だがしばらく経って、もしかしたら知ってる我々がバカなのか?と考え直しました。つまりですね、ストーンヘンジは少年文化なのかもしれないっていう推理ですね。「少年マガジン」の大伴昌司とかUFOの矢追さんとか、テレビの「世界の怪奇ミステリー」とか、つまりはそういう類の知識なのかもしれないってことですね。いや、やっぱりそんなことないか?ストーンヘンジはさすがに知ってるか?だって映画の『カサブランカ』も高島先生、知らないんだよねえ。高島先生、先生の瞳に乾杯!