関根勤

シリーズそれのどこが悪い
「今日どこ行く?第一ビルに入ってる寿司屋行く?」
「あそこの板さん、腕は確かだけど、怖いくらい達筆なんだよねえ」
「それのどこが悪い?」
×  ×  ×
青山南の『レイトショーの幸せな夜』(洋泉社 2004)を蒲団読書。
トム・ハンクスがコメディアンを演じる『パンチライン』(監督デヴィット・セルツアー 1988)。この試写を青山南が観に行った。すると隣の席にコメディアンが座る。青山はげらげら何度も笑ったが、隣の彼は、誰も笑わないところで一カ所笑っただけだった。「緊張してるな」と青山は思う。そしてこう続ける。「かれ、関根勤は背をしゃんと伸ばし、椅子に浅くすわって、二時間の映画をじっと観ていました」。
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