渥美清

海牛はウミウシマナティ。海馬はタツノオトシゴと脳味噌のある部位(形がタツノオトシゴに似てるからまあこれは当りまえか)。海豚はイルカ。ほんで中国では海猪とも。海鹿はアメフラシと海藻のヒジキ。海兎はまたもアメフラシで、そんで巻貝。海猫は鳥で、海犬はない。
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「おかえり!おかえり!ジョー!」「お土産は?お土産はないのか?ジョー!」「寝るのか?もう寝るのか?ジョー!」「忘れてる!おやすみのキスを忘れてる!ジョー!」
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シリーズ「映画の新聞広告」
黒澤明の『どですかでん』。この映画、美術が見事で大好きですが、広告も美術なわけだからこれもヨロシイ。渥美清のコメントがあって、ちょっと独特な言葉遣いですが、奇をてらってるわけではない。「覧せてくれました。黒澤明は見事な油絵にして……。楽しみにまっていたのです。どのように……見せてくれるのか?周五郎のすみ絵の世界を」
(「覧せる」は私の写し間違いではない。誤植じゃなくて当て字か?)
このずば暑(猛暑よりももっと暑い、私が決めさせていただいた言葉)の夏に見るには、もっともふさわしい一本かも。男も女もランニングシャツ一枚パンツ一丁で汗をダラダラかきながら、太陽ギラギラ照りつけるなか、お外で観てほしい。できれば生ごみのたくさん置いてある隣で。