坂口恭平

「もう夕飯の時間か。母さんは上寿司でいいかい?」「はい」「明子は?」「私もそれでいい」「だったら私も同じにするか。高木くんはキュウリは大丈夫かい?」「はい」「もしもし三丁目の山田だけど、上寿司3人前と、かっぱ巻きを1人前」
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坂口恭平『独立国家のつくりかた』(講談社新書 2012)、読了。重さに対する浮力。まじめな浮力は少し重いが。
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夕べもセミを取る老夫婦とすれ違った。3度目。アパートから自宅へ戻る私と、夫婦に襲われミミミミミと鳴くセミ
しかしいったいセミを捕まえてどうするんでしょうね?ダチョウ倶楽部のリーダーの肥後克広が言ってましたが、出身沖縄ではおやつ代わりに食ったそうですね。てことはやっぱり食うのか?
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暗がりのなかでセミをミミミミミ鳴かせる夫婦は、安部公房の小説の住人にも、坂口恭平の国家の一員にも思える。