松本清張『岸田劉生晩景』

急に劉生の何かが読みたくなって、本人のでも麗子のでもなんでも良かったのだが、持ってないと思ってた清張が棚にあった!ので『岸田劉生晩景』(新潮文庫 1983)読みました。
まじめででたらめで寂しがり屋で自分勝手。女のいる場所で飲む酒が好きなのに、好きな女には手も触れられない。魅力的なエピソードもいっぱいあって、すぐにでも映画になりそうだけど、でも映画化したら、「そこそこ面白い」「だけど前にどこかで見たことがある」作品になる気がするなあ。怖いのはそれをプロデューサーが気づいてないことですね。彼はきっと小林薫さんを重要な役でキャスティングするだろう。

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