山田史生『はじめての「禅問答」』

山田史生『はじめての「禅問答」』(光文社新書・2013)読了。
禅問答はお笑いに似てますが、それは問う師と答える弟子との戦いだからですね。いかに相手の立つ場所を(問う方だけでなく答える方も)ぐらぐらさせるか。
そうなんだ。あくまでぐらぐらなんだ。壊すわけではない。だって敵ではないのだから。信頼関係があって出来る。
で、ここからはお笑いの話になりますが、そのことをわかってない芸人が何人かいますよね。あの人とかあの人。自分では面白いつもりなんでしょうが、それはその場を壊すことだ。そういう人って一昔前に天下を取った人ですよね。いまだにテレビにはたくさん出てるけど。でもわかってないでしょうね。今がどういうものか。
今は「友達の時代」じゃないですか。空気を読む、流れを読む。テレビ朝日お笑い番組はそこを突いて視聴率を伸ばしたんでしょう?相手をぐらつかせるだけの問いをする。ぐらぐらするから踊るようにそれでも答えを返す。そこが見たいんですよ。その信頼関係が。うわ!水をかけるなよ!先に竹山さんだろ!

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