山田史生『下から目線で読む『孫子』』

山田史生『下から目線で読む『孫子』』(ちくま新書 2010)読了。
『はじめての「禅問答」』で、著者のふにゃけた態度が良かったので、もう一冊。
孫子の兵法でビジネスに勝つ!」的な本がたくさん出てるなか、そういう本はどうなのかしらねえ?という批判の本にも読める。ていうか、孫子の言ってることは、当り前って言えば当たり前で、著者自身「そんなにたいしたことないよ」と思ってる気配がある。たしかに「窮鼠猫を噛む」と言う理屈は、孫子よりも、仕事帰りに安酒をかっくらう隣の席のオヤジに「だろ、兄ちゃん、正論だろ」と言われた方がよっぽど響く。

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