岩明均の描く動物

岩明キンちゃん均先生の描く犬や蛇や馬は、登場人物とはまったく違う描き方をしますが、あれって、漫画家のやり方としては他に類をみないほど特殊ですよね。普通はすべてのものを一つの世界に閉じ込めよう、制御し、統治しようとするんだけど、岩明キンチャン均先生の描く動物たちは、物語に奉仕してない。言い換えれば、物語がなくなっても、蛇はそこにいるってこと。いて、朽ちて、消えるみたいな。
神の場所にいるはずの作家が平気でそれをやるってのは、まあいろんな言い方ができるんだろうけど、生物学者(一神教信者ではない)がよく口にする「神様はすごいものを作った」という「その神様」に対するキンちゃんの敬意(恐れ)なのかもしれないですね。俺の作った『おいらヒストリエくん』を読むより、動物園で馬でも見てるほうがよっぽど面白いぞ!ってことかも。そうだな。きっとそうだ。
さあ、動物園に行こう!動物園に行く暇がない人はケンタッキーに行ってチキン買って鶏の骨の美しさに涙を流そう!

ヒストリエ(8) (アフタヌーンKC)

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骨から見る生物の進化【普及版】

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