眼科のつづき。待合で70歳くらいの老婆とその息子(40歳くらい)が話してた。
老婆「××さん、500円、盗られたんだよ」
息子「盗られたって、どこで」
老婆「プール」
息子「本当に盗られたの?勘違いで、どっか行っちゃったんじゃないの?」
老婆「盗られたんだよ、あんた簡単にいうけど500円は大金だよ」
息子「それはわかってるけど、プールのどこで?」
老婆「ロッカー。服と一緒に500円玉を置いておいた、あとで牛乳飲むから」
息子「どこのプール?」
老婆「××」
息子「あそこってロッカー、カギあるだろ、カギしてたの?」
老婆「してないよ、面倒だから」
息子「100円戻ってくるやつだろ」
老婆「面倒だろ。あれ」
息子「面倒か?でも扉は閉まるだろ、盗るとしたら閉まってる扉を開けるわけだろ?てことはカギがかかってないって泥棒が見てたってこと?そのとき他に誰がいたの?」
老婆「私」
ぶははは。って笑わなかったが、笑いをこらえるのには必死だった。
北村薫の『書かずにはいられない』再読。

書かずにはいられない: 北村薫のエッセイ

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