起承転結の承
『治療の聲』4号をぱらぱら読む。入院迎えと言う言葉。患者を入院させるためその家まで医者が出向くこと。関東はあまりないらしい。
読んでいて思った。私たちがAからBへ行く場合、気持ちは二つではなくて三つあるのではないか。Aを出発するときの気持ち。Bに到着したときの気持ち。そのあいだの移動での気持ち。これは独立してCと呼ぶべきでなないか。乱暴に言えば動物にCはない。Cこそが動物と人間の違いなのかもしれない。動物に物語はないが、しいていえば起承転結の承だけが動物にないのだということ。たしかに物語がうまい人は実は「承」のことをよくわかってる。そこが人間だからだ。序破急もそこから考えると良く見えるだろう。
大河原恭祐『いつか僕もアリの巣に』読了。
- 作者: 大河原恭祐
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2008/02
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