『羊の木』といがらしみきお

いがらしみきお先生の著書に『ワタシ』がある。1988年の日記だ。とても面白い本で刊行時からいままで私はたびたび読んできた。そのなかに映画についての記述が多数ある。先生は映画が好きなのだ。その映画評に私は感心し、おびえてきた。映画のところだけちょっと抜き出してみる。6月12日。『ロボコップ』のポール・バーホーベンの『4番目の男』を観る。ワタシはタルコフスキーにホラーを撮ってもらいたかったのだが、ソレに近い印象をウケる。ポール・バーホーベンは注目の監督だ。9月16日。チャック・ノリスの『ブラドック』を観る。あいかわらず長い顔だナァ。10月15日。『ダーティ・ハリー5』と『サヨナラゲーム』の二本立てをやっていたので、そこへ。『さよならゲーム』は期待したほどではなかった、『ダーティ・ハリー』は、さすがイーストウッドである。あいかわらずツボを外さない作り方をしている。イーストウッドは映画作りの上での<やってはいけないこと>というものをよく知っている。
ね。恐いでしょう。そんな先生が『羊の木』を観てくださった。先生は映画興行のこともよくわかってらっしゃるので、おべっかかもしれないと思う気持ちもないではないが、たぶんおべっかではないと思う。先生の感想はこちら。うれしかった。
http://www.bonobono.jp/2017/11/03/2952/

http://hitsujinoki-movie.com/

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