国枝史郎

黄色の背表紙の秋元文庫。うちのかみさんの本棚にも数冊あります。何十回もの処分の目をくぐりぬけて生き残ったのは、なけなしの小遣いから買った青春の書だからでしょうね。
『ボインでごめんなすって』(山中恒 絵、岩田ひろまさ 秋元文庫 1974)。これもその一冊だ。かみさんは中学のころからボインだったので、「ああ、私がいる」と思って買ったらしい。もちろん嘘だ(ボインは本当)。ていうか、手を出さないだろ、女子は。買うのは男子。つまり私だ。買ったのは一昨日だ。ブックフオフで105円だ。もちろんタイトル&ジャケ買いだ。ちょっと前のブログにボインって書いたせいで(運悪く)目に飛び込んできたってことだ。
しおりが入ってました。みつはしちかこの。裏に秋元文庫のラインナップ。加藤諦三文庫もあります。懐かしい名前ですね。
奥付の著者案内には山中恒の作品だけでなく現住所も書いてある。町田。そうか。それで神奈川県相模原の古書店、二の橋書店と仲がいいんだなあ。グーグルマップで調べると、昔の二の橋の町田の店と家が近いもの。そういえばこの店に国枝史郎伝奇文庫の揃いがあったな。三千円だった。三万じゃないよ。三千円。
ちなみにかみさんが持ってる秋元文庫は福島正美とかだ。SFが好きなのよ。ノが入らない石森章太郎の『リュウの道』とか『番町惑星』とか『原始少年リュウ』とかも処分できないで並んでいる。
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登場人物の紹介はこんな感じ。山本栄子……清水次郎長の5代目を名のる、人呼んでボインの親分。2年C組に現れて以来、ウハウハの大活躍をする。
ウハウハか。面白そう。でもたぶん読まない。