新田次郎

映画監督って、何度も同じ役者を使う人と、極力違う人とやりたいって人の二種類ありますよね。あれって「作家はエッセイでは本当の私を書かないが、小説には本当の私が出てしまう」ってのと繋がると思いませんか?私は繋がると思って、繋げようとしたんですけど、ところがどっこい繋がらなかった。いや、いい線まで行ったんですけどね。ということで繋げたい人は各自繋げて下さい。
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藤原正彦の対談集『日本人の矜持』(新潮文庫 2010)で、阿川弘之がこんなことを言ってる。「口語詩ってなかなか覚えられないけど、文語詩は覚えられるんだよね」。私ははたと膝を打ちました!しかしすぐに「俺って文語詩で暗唱できるのあったっけ?もちろん口語詩もないけど」と気づき、訂正するべく膝をなでました。
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新田次郎が読みたくなった。