カベルナリア吉田

カベルナリア吉田の『絶海の孤島』(イカロス出版 2012)が良かった。青ヶ島、悪石島、北大東島、父島などなどのルポ。たとえばこんな視点。イルカを見に来た観光客はそこにいる島の人は見えているのか?面白い。だからと言って「素朴で優しい島の人」がステロタイプな思い込みと吉田はわかってる。ニュートラルにイヤなヤツについても書く。書いてさらりと足す。「その後ある事情でオヤジ(※イヤな奴)が父島からいなくなったことを、風の噂で聞いた」。
勉強になることも多かった。東大東島の住民の年収がなぜ高いのか、とか。これもまた単なる情報ではない。それを書くことで島の人が見える。
南大東島でのこんな記述も楽しい。『インガンダルマ』と呼ばれる魚。人間が消化できない脂分を多く含み、食べると股間から脂が漏れ「おねしょ」してしまう。そのためおむつをして食べる。これって関係ないけど『キングオブコメディ』のDVDで高橋が釣ってた魚(の仲間)だよね。伊豆の深海魚、アブラソコムツ
そういえば昨日テレビで、高橋が潮干狩りが好きだと言って、さんまに笑われてたな。それでも高橋はホンビノスガイの話をがんばってしました。ちょっと驚いた。その裏番組の『鉄腕DASH』でホンビノスガイが出てきたばかりだったから。「高橋噛まずに言えたから4月21日はホンビノスガイの日」
潮干狩り、今年は行けるかな。私がいつも行く場所は島じゃないが。