上原善広

「ママ、ボクだよ、ボク」
「ボクってバカボンなの?」
バカボンのママ、ボクボク詐欺に引っ掛かる!
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今日は床屋に行こう。その前に床屋のブログを読もうかな。Blog barber shop in Texasで検索する。「今日はヒマだなあ。マイケルが来たけど、例によっておしゃべりだけ。あいつ店の中でポテトを食うから床が汚れるんだよなあ」とかいうのを辞書を引き引き読みたかったが、そんなのはない。出てくるのは案内ばかり。ためしに一つ覗いた。ブロードウエイにある「MSユニーク美容&バーバーショップ」。2件レビューがでている。そのひとつ。2009年7月の。星は5つのうちの3つ。「年をとってる世代にはグレートなサロンだよ。だけど私が持った唯一の不満は彼女が使った製品が好きではないってことなんだ。それは私の髪を渇いて硬くするからね」
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『abさんご』の載ってる文藝春秋上原善広の「うつの時代に 私が経験した三度の自殺未遂」(短期集中連載の1)があった。新潮新書の『被差別の食卓』は面白く読んだので、これも読む。
上原のうつ病北杜夫ほどではないが躁うつタイプらしい。症状が進んで上原は本が読めなくなる。だがなぜか自分の本だけは読める。それまではほとんど読むことなどなかったのに。上原は萩原流行の『Wうつ』を引く。「うつの時には自分の映像だけ延々見ていた」とあるがそれと同じだ、と。
これってどう考えればいいんだろう?