木原実 八巻和弘

高校時代、仲の良い友達が6人いた。
脚本家になって、彼らのキャラをこんなふうに説明出来るんじゃないか?とある日気づいた。
「ここに箱がある。だけど秘密のモノが入ってるんで、中は絶対見るなよな」。そう言って部屋を出て行く男がいる。それがカガワである。カガワはそういう下らないことを思いついて遊ぶのが好きなのだ。ではカガワが出て行ったあと、一人残った友達はどうするか?
カトウは開けない。絶対開けない。「開けろ」と殺し屋に銃を突きつけられても開けない。
ミヤナガは開けようか開けまいか迷う。どうしよう、どうしようと何度も逡巡したのち、やっぱり開けようと箱に向かったとたん、カガワが戻ってくる。
ヤマキはカガワが出て行ったとたん開ける。開けて中を見る。カガワが戻ってくると堂々と「見たぜ」と笑う。
シマダは開けたフリをする。中は見ないがわざと箱のふたをズラす。戻ってきたカガワが「開けたろ」と迫るとニヤリと笑う。
キハラは開けないし、中も見ない。ただ二度とカガワが開けられないようにボンドでふたを接着する。
ナカワはシマダと同じように開けたフリをしようと思う。だが箱のふたをズラそうとして箱を壊してしまう。
×  ×  ×
少年漫画家志望のみなさん。ちなみに箱を開けるヤマキ土田世紀の『編集王』のモデルであって担当者の八巻和弘ですよ。と言っても少年漫画家志望だと知らないか。西原理恵子を発見して彼女のエッセイにも良く出てくる小学館のあの男なんだけど。今は少年サンデー編集部じゃないからどうでもいいですよね。
×  ×  ×
もうひとつ。キハラはお天気予報の木原実だな。そらジローの親分だ。

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