熊の掌

「物事を否定的に捉えるのをやめる」というのもまた否定的。
×  ×  ×
ある集まりで熊の掌を食べました。二度目。ずいぶん前に香港で一度食べたことがある。
案の定、右手がうまいか左手がうまいかという話になった。日本人は右がうまい、なぜなら蜂蜜をなめるから、中国人は左手がうまい、左手で獲物を押さえこむので筋肉が発達してるから。私が聞いたのは右手だな。冬眠中、しゃぶるから清潔だって。とは言っても蜂蜜をなめるとなぜうまいんでしょう?だって毛は全部抜くわけだし。となると清潔ってのも同様に変だ。やはり筋肉の視点から考えた方がいいでしょう。だけどそこまで差がつくんでしょうかね?前足と後ろ足では違いがあるだろうが。
その会で食べたのは、前足の左と後足の右。同時に四足全部食べたわけではないので比べられないが、前と後ろの違いもわからんかった。
家に戻って捨てる本の整理をしてたら山から南條竹則『中華満喫』(新潮選書 2002)が出てきた。開くと、熊の掌のところにちゃんと付箋が貼ってある。ふふふ。私の知識はここからだったようだ。南條は「中国では今は自然死した熊しか調理することが出来ない」と書いています。そうなんだ。ちなみに私が食べたのは北海道で猟師が撃ったヒグマだそうです。

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