黒田龍之助『世界の言語入門』

黒田龍之助『世界の言語入門』(講談社新書 2008)読了。
見ひらき2ページでアイスランド語からロシア語まで、90言語について黒田龍之助がエッセイを書く。という実に面白い試み。もちろん黒田がお手上げの言語もある。だけどそのほうが「世界には実にいろんな言葉があるなあ」と実感として楽しめる。当然それは黒田の狙いだ。
例によっていろいろメモした。たとえばこんなの。
アイヌ語。その所有表現。人に譲れるか否かで示し方が変わる。人にあげることができる私の箱と、人にあげられない私の目は表現が変わる。
×  ×  ×
梅原猛が縄文をやるならまずはアイヌだと言ってたが、もしまっすぐ繋がってるとするなら、縄文がどういう文化か、この所有の概念だけでも大いにヒントにならないか?

世界の言語入門 (講談社現代新書)

世界の言語入門 (講談社現代新書)


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