なにもない8畳間の中央

以前このブログに「なにもない8畳間の真ん中あたりはとても怖い」とかなんとか書いた気がしますが、山岸涼子だったらその辺実にうまく描いてくれる気がしますね。ていうかもう描いてる?
昨日必要があって一番新しい読書ノートを見てたら、それについて広げるとことができる考えをすでにいくつもメモしてあんの。小松和彦、内藤正俊『鬼がつくった国・日本 歴史を動かしてきた「闇」の力とは?』(カッパサイエンス 1985)に「うつぼ……日本人はからっぽにはものがこもっている考える。あいだ、感受性」とか。芸術新潮2002年12月号、「狩野探幽……絵画に余白革命を起こした」とか。安富和男『害虫博物館』(三一新書 1994)「蚊は交尾するのに広く空間を必要とする」とか、水無田気流『無頼化する女たち』(洋泉社新書 2009)「家制度は女を必要としたから女の幸せは家だと説いた」とか、正高信男『ゲームキャラしか愛せない脳』(PHP新書 2010)「モビング……天敵が出現したとき声を上げ激しく動く。なぜか?情報量が多いと混乱するから」とか、いや、長くなるからもうやめますが、これだけ材料あればもっといろいろなことが書けるね。物語も描けるなあ。蚊の交尾の発想で「幽霊となった男と女が舞い踊りまぐわうためにはそれだけの空間が必要だ」ってのはどうでしょう。ん?これもまた山岸涼子がすでに描いてる気がしてきちゃったよ。

神かくし (山岸凉子スペシャルセレクション)

神かくし (山岸凉子スペシャルセレクション)


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